節分と立春と春節(旧正月)と春分の微妙な関係 二十四節気で説明できる?

横浜に住んでいるので、しばしば横浜中華街に行きます。

毎年、2月ごろになると中華街では春節(旧正月)のお祝いで爆竹が響き渡り、中国の獅子舞が踊り狂う夜があります。

 

でも、この「春節」、毎年、何月何日ごろなのかの変動が激しくて、毎年カレンダーで何度も確認します。

九州に住んでる姉は

「旧正月って立春にやるんじゃないの?」

「いや、それは違う、絶対違う、重なることはあるかもだけど。」

と答えたものの、説明できなかったりして。

 

薀蓄(うんちく)語りの弟としてはここはびしっと説明せねばと、学んでみました。

わかりやすい図解付きの備忘録です。

 

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旧正月(春節)の日付はその年で全然違う 1月下旬から2月中旬

 

さっそくですが、2010年台の10年間の春節(旧正月)の日付を見てみましょう。

早い日付だと2012年1月23日から、遅い日付だと2015年2月19日まで、ほぼ1か月ずれてますね。

 

旧正月(春節)の太陽暦での日付

2011年2月3日
2012年1月23日
2013年2月10日
2014年1月31日
2015年2月19日
2016年2月8日
2017年1月28日
2018年2月16日
2019年2月5日
2020年1月25日

 

しかも、日付だけ見れば特にルールがあるようにも見えないですよね。

どうしてこういうことが起こるのでしょうか?

 

それは、旧正月が月の満ち引きと、太陽の運行の両方を配慮した上で決められているからです。

地球が周りをまわっている恒星である太陽、

地球の周りを回っている衛星である月、

この二つの異なる動きをする天体の周期の両方に配慮しながら、正月を決めるからこういうことになるのです。

 

地球は太陽の周りを約365.24日かけて一周します。

月はその地球の周りを27.32日かけて一周していますが、

地球が太陽に対して動いているため、太陽に照らされる月の形は29.53日で一周します。

 

月が全く見えない新月から満月に、そしてふたたび月が見えなくなる晦日まで月の形が変化します。

この29.53日を一か月と考えるのが太陰暦です。

30日ではないので、調整のために、29日の月と、30日の月が交互にあります。

 

これに対して、太陽の動きを基に1年を12か月に分類したのが365日を標準とする太陽暦です。

現在、我々が用いているカレンダーの日付ですね。

 

これも30日の月、31日の月、28~29日の月と微妙に一か月の長さがずれるのは皆さんご存じのとおりです。

どうしてかというと、一か月の長さは、12等分するとおよそ30.44日だからです。

 

いずれにせよ、太陰暦の1か月である29.53日とは、丸1日近いずれがありますよね。

 

 

 

 

旧正月は必ず新月(朔)の日で、冬至から2番目のものと決められている

 

旧正月は、太陰暦に従って、新月である「朔」の日であると決められています。

それが大前提なのですが、その「朔」の日に関しては、太陽暦である二十四節気の「冬至」から二つ目の朔であることが決められています。

通常は二十四節気の「雨水」の当日までにやってきます。

 

二十四節気(にじゅうしせっき)というのは、昼の長さと夜の長さが同じになる春分の日を起点として、一年を二十四の節気に分けたものです。

 

二十四節気

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Wikipediaより

 

春分の日、秋分の日、夏至、冬至というのが1年をちょうど4等分するのはわかりますよね。

昼と夜の長さが同じなのが春分の日と秋分の日、昼が一番長くなるのが夏至、夜が一番長くなるのが冬至です。

(この4点の中間点を、立夏、立秋、立冬、立春とします。)

これらはすべて太陽の動き(地球が太陽の周りを公転する動き)に合わせて作られた暦です。

 

さて、旧正月は、(太陽の動きに合わせて決まる)冬至の日を起点として、

(月の動きに合わせて決まる)新月(朔)が2回目に来た時を正月(元日)であるとして決定します。

 

冬至の翌日ぐらいに最初の朔が来れば、2番目の朔は1月20日ごろになるので、その日が旧正月です。

冬至の直前の数日に朔が始まっていれば、冬至の後の最初の朔が始まるのは1月18~19日ごろですから、そのおよそ30日後の2月18日ごろに2番目の朔が始まり、その年の旧正月は2月20日ごろになるというわけです。

このため、1月20日ごろから2月20日ごろまで30日ほどの幅を持って旧正月の日が決まるのですね。

 

 

 

節分と立春と旧正月(春節)と春分の日の微妙な関係

 

このようにして、立春や、春分の日は太陽の動きに従って決められます。

このために、毎年のカレンダーではほぼ同じ日付にこれらの日はやってきます。

(ただし、地球の公転周期は365.24日であり、うるう日を入れて調整しても少しずれる)

 

これに対して、月の動きで新月(朔)の日であることが決定づけられた旧正月。

これを冬至から2番目の朔の日であると紐づけしているからずれるんですね、

図解するとこんな感じです。

 

節分と立春と春節と春分の日

 

2月3日であることが多い節分は、立春の前の日のことを指します。

立春が2月4日であることが多いのですが、2月5日になったり2月3日になったりしますので、その年には節分も2月4日になったり2月2日になります。

(ただし、1985年から2024年までの40年間は2月3日)

 

節分、というのは、立春、立夏、立秋、立冬を起点として一年を4つの季節に分けた時に、その季節の最後の日を差します。

立春の前の日だけでなく、立夏、立秋、立冬の前の日もやはり「節分」なのです。

ですが、豆まきなどの儀式が慣習化しているのはこの2月の節分だけなので、節分といえば一般的にはこの日を差すのですね。

 

 

 

春節は春分や立春などの二十四節気の言葉ではありません

 

横浜での旧正月のお祝いの春節、にぎやかで楽しいです。

でも、「春節」という言葉は、100年ほど前に、太陰暦を改めて太陽暦を受け入れた中国の人たちが

旧正月を正月と呼ばないようにするために作った言葉です。

二十四節気の言葉である立春や春分とは関係がありません。

 

でもよく似た雰囲気の言葉だし、時期も似ています。

立春と春節が重なる年もあります(すごく縁起がいい年とされる)。

これらが混乱のもとになっていますね。

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