地雷を発見するアフリカオニネズミがとてもキュートな件

カンボジアでは、長かった内戦と軍事支配の結果、

国中のいたるところに地雷が埋まっています。
もう何十年もたっているのに、未だに未発見の地雷による事故が絶えません。
見えない地雷を発見するためには金属探知機で地道に地面を捜査して

反応があったところを慎重に掘り返して地雷であれば解体するという作業が必要です。

 

ところがこれ、人間ではなくて、

ネズミの嗅覚を利用して探索すれば人間がやるよりもはるかに効率よく地雷を発見することができる

というのです。

 

訓練したネズミを野に放つと、地雷に込められたTNT火薬の臭いをネズミが感知して教えてくれるというのです。

でも、いったいどうやって、ネズミが地雷を発見するというのでしょうか?

 

なにより、ネズミ君たちは危なくないの?

 

 

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アフリカオニネズミは賢くておとなしいペットで、犬並に嗅覚がよい

 

アフリカオニネズミは名前は怖そうですが、おとなしくて人に良く馴れる性格です。

例えばアメリカでは普通にペットとして販売されていますし、子どもたちにも人気です。

 

大きさと見た目はラットですが、性格はジャンガリアンハムスターよりもおとなしいかもしれません。

犬とラットの両方を飼育したことがある人がこんなことを書いていました。

 

Awesome.. I had a pet rat when I was a kid that knew all sorts of trick, I swear he was cleverer than some dogs that I’ve had! It’s a great idea to use thier intelligence to help save lives.

 

ペットのラットたちはじゃれつくだけの愛玩犬よりは賢いかもしれないというのですね。

 

さらに、嗅覚も犬と変わらず優れています。

トレーニングすることで、空港の麻薬検査ながらに火薬の臭いをかぎ分けることができます。

 

だからこのアフリカオニネズミをトレーニングして、火薬探知ネズミに仕立て上げるのです。

 

この子にハーネスをつけて、地雷原を歩かせると、

地雷の中のTNT火薬の臭いを感じると、

走っていってそこを掘ったり臭いを嗅いでじっとしたりするのです。

 

「トレーニングしたネズミが地雷の上に行って爆発したらかわいそう!」

 

って思うでしょ?

でもだいじょうぶ。

 

彼らはの体重は1~2㎏なので、地雷の上に乗っても信管が作動しないのです。

彼らが地雷の上に載って地雷を揺さぶったぐらいでは地雷は爆発しません。

 

 

アフリカオニネズミの地雷探知訓練は半年から一年かかります。

 

地雷の中のTNT火薬を見つける訓練、どうやるんでしょうか?

訓練の風景を紹介しているYoutube動画がありました。

 

ハーネスを付けて、ワイヤーを左右に張り巡らして、少しずつ動く訓練で、地雷を探し出します。

HeroRAT learning to detect landmines

2007/12/10 にアップロード

HeroRATs are trained by APOPO to save lives and limbs, by using their exceptional sense of smell to sniff out unexploded landmines and tuberculosis. To learn more about this life-saving work, visit APOPO’s website: http://www.apopo.org/

 

地雷を発見したら、それを掘り出そうとしたり、噛んだり、ともかく見つけた動作をします。

それを見ていたトレーナーがベルをクリックすると、ネズミはトレーナーのところに走ってきます。

ご褒美のエサがもらえるからです。

 

バナナのご褒美にかぶりつくアフリカオニネズミが可愛いんです。

もう必死に食べるのね。

 

675px-Food_Reward

 

バナナやピーナッツがご褒美なのですが、訓練によって、バナナとピーナッツはトレーナーから手渡しでしか食べられないご馳走であると刷り込まれています。

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普通のエサはもらってますけど、嗜好品でつられて働いてるんですね(笑)。

 

ただ、この訓練はそう簡単ではありません。

早い子で半年、平均すると一年かかるようです。

何度もトレーニングしても、試験に合格しない子は実戦に連れて行ってもらえません。

 

トレーニング方法は学術誌に論文として発表されていますので、誰でも読んでトライすることができます。

Behav Anal Pract. 2010 Fall; 3(2): 19‐25.
Published online Fall 2010.
PMCID: PMC3004686
Teaching Giant African Pouched Rats to Find Landmines: Operant Conditioning With Real Consequences

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3004686/

 

半年から一年の忍耐力があなたにあれば。

 

 

カンボジアでも地雷探知で活躍しているタンザニアのアフリカオニネズミたち

 

今回、どうしてこのような地雷探知ネズミの存在を知ったかというと、ロイターのニュースがヤフーニュースで紹介されていたからです。

以下の記事ですね。

 

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カンボジアで「人命救助ネズミ」が活躍、短時間で地雷嗅ぎ分け

ロイター 7月15日(水)10時27分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150715-00000047-reut-m_est

カンボジアで「人命救助ネズミ」が活躍、短時間で地雷嗅ぎ分け

7月13日、カンボジアで地中に埋まった地雷の探知に、アフリカオニネズミが大活躍している。カンボジアのシェムリアップで9日撮影(2015年 ロイター/Samrang Pring)

[シェムリアップ(カンボジア) 13日 ロイター] – カンボジアで地中に埋まった地雷の探知に、アフリカオニネズミが大活躍している。このネズミは、金属探知機を持った人間が数日かかかるところ、わずかな時間で地雷を見つけ出せるという。

ベルギーの非営利組織(NPO)APOLOにタンザニアから連れてこられ、生後4週間から地雷探知用に訓練されたネズミたちだ。カンボジアの地雷除去兵が手にするロープの先につながれ、草むらに放たれると、地雷に含まれるTNT火薬を嗅ぎ分ける。地雷除去チームの責任者は「彼らは人命救助ネズミだ」と話す。

カンボジア政府によると1979年以降、地雷や不発弾による死者は2万人近く、けが人は約4万4000人に上る。1970年代のクメール・ルージュによる虐殺など、数十年に及ぶ内戦の名残りで国内には今も地雷が多く埋まり、身体に障害を負う人が後を絶たない。

ネズミを使う地雷探知の最大の利点の一つは、体重が軽いため、地雷に近づいても爆発を引き起こさないことだという。

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この記事だけを読んでもよくわからなかったので、Youtubeの動画と論文を調べてみました。

 

さらに調べてみたのが、タンザニアでこのラットの訓練をしているNPO法人のAPOLOのホームページです。

ここなんだけど

https://www.apopo.org/en/

ホームページがたまんないんですよ。

 

普通にラットがかっこいいのがこの画像。

Herorats 01

そのまま、宇宙兄弟の映画の中にでも登場できそうな感じですよね。

 

そして、ラットがとても愛されているのがこの画像

Herorays & dady

「パパは一日中ネズミと遊んでるのよ。」

 

って娘さんのこのセリフと、家族とネズミが大好きなんだろうなってお父さんのこの顔

たまんなく素敵です。

 

 

頑張ってね、ネズミちゃんたち。

 

危険地域の地雷を全部撤去できるその日まで。

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