デング熱 重症化 どんな人が危険? え?元気な若者が危険なの?

デング熱の感染の拡大はとどまるところを知りません。

千葉市にずっと住んでいる人も感染したことから、デング熱ウイルスを持つ蚊は今や、東京以外にも散らばっていると思われます。

感染しても重症化しなければ大丈夫って、どういう人が重症化するのでしょう?

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デング熱ウイルスは元気な子どもが好き?

 

デング熱ウイルスに感染して、重症化するヒトにはどんな人が多いのか?

実は、WHO(世界保健機構)などの記載によれば、栄養状態の悪い子供よりも栄養状態の良い子供の方が重症化しやすいようなのです。

 

デング熱が流行している熱帯や亜熱帯の国は発展途上国が多くて、貧富の差がわりにはっきりしています。

普通に考えると、貧乏で栄養状態の悪い子供や老人が重症化しそうですよね。

ところがどっこい、乳幼児が重症化する場合は栄養状態の良い子供での重症化率が高いというのです。

どうしてそんなことになるのでしょうか?

 

実は、デング出血熱(DHF)やデングショック症候群(DSS)などの重症化には、その人の持つ免疫機構が噛んでいるようなのです。

ウイルスを排除しようとする免疫の働きが強くなることで、その免疫が自分自身の体に悪影響を与えてしまうのがデングウイルス感染の重症化の原因の一つだというのですね。

だから、体力の少ない乳幼児が、強力な免疫システムを備えていると、過剰に反応してしまうというのです。

 

「ウイルスが来たぞ!免疫総動員で排除しろ!」

という戦いを免疫系が仕掛けるのだけれどもその仕掛けが鋭ければ鋭いほど、自らの体も傷ついてしまうというわけです。

 

 

二度目の感染、あるいは同時に別のデング熱ウイルス感染が危険

 

今回、2014年8月から始まった日本国内でのデング熱ウイルス感染ですが、今のところ、全員のウイルス型が一致しています。

どうやら、一人の外国の方、あるいは外国に滞在した方が感染した状態で代々木公園を訪れて、そこで蚊に刺されたのが始まりのようなのです。

ただし、一人の人が刺されても、刺した蚊はせいぜい10~20匹がいいところでしょうから、その蚊たちがほかの人を刺して感染させ、その人たちを刺した蚊がまた他の人に感染させ、ということで増えたものと思われます。

 

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http://phil.cdc.gov/phil/details.asp?pid=2165

 

毎日代々木公園に来ている人、近所に住んでいる人、代々木公園の中で寝泊まりされている方々など、そういう方々が感染して、増幅器となった可能性は否定できません。

でも、それを今さらとやかく言っても仕方のないことで、大事なことは、今後の対策ですね。

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一度感染した人が注意してほしいことがあります。

それは、二度目以降の感染にぜひ注意してほしい、ということです。

 

代々木公園で流行したデング熱ウイルス、これはデングウイルスI型でした。

デングウイルスにはいくつかの方があり、I型~IV型の4つが主に流行しています(V型も報告されています)。

 

実は、デング出血熱やデング熱ショック症候群にかかる場合は、一度デング熱に感染した人が二度目にかかったケースが多いのです。

それも違う遺伝子型のデングウイルスにかかると、重症化するというのですね。

例えば、今年、代々木公園でI型にかかった人が、数年以内にほかのII型やIII型に感染すると、重症化する可能性が跳ね上がるというのです。

 

これ、なんでかといえば、先ほど、栄養状態の良い赤ちゃんのところで書いたのと同じ理由です。

たとえば代々木公園のI型に感染した人は、I型に対する免疫反応が起こるので、短くても数年間はI型には感染してもほとんど、発症しません。

免疫系が、I型に感染した細胞をすぐに排除するからです。

 

ところが、次にII型に感染すると、I 型に向けた免疫系が発動しても、相手が違うので効果がありません。

その時に体が何を起こすかというと、ありとあらゆる免疫パワーを発揮してそのII型ウイルスをやっつけようとするのです。

むかし感染したI型だと思って戦うので、サイトカインなどの物質をバンバン発現して、過剰な免疫反応が起こるのです。

 

その結果、ウイルス感染細胞だけでなく、自分の正常な細胞まで痛めつけてしまうのですね。

これ、海外の流行地では、同時に二種の異なるデング熱ウイルスに感染するケースが報告されていて、その場合も重症化する率がものすごく高くなることが報告されています。

 

 

海外でデング熱に感染した人、ひょっとして感染してたのかなという人へ

 

毎年、報告されているだけで200人前後の海外渡航者が帰国後にデング熱を発症しています。

そういう人たちは、自分がその時にどの型のデング熱に感染したのかを忘れないようにしてください。

再び海外に行ってデング熱に再感染した時に、あるいは代々木公園や千葉市でI型に感染した時に、以前にかかったのと別の型である場合、危険です。

 

代々木でI型に感染した人も同じです。

熱帯や亜熱帯のデング熱流行地に渡航する場合、気を付けてくださいね。

 

また、流行地への旅行から帰ってきた人にもちょっと気を付けましょう。

発症した人の場合、発症(突然の発熱)する24~48時間前には感染を広げる力があると言います。

症状がなくても、危険なんです。(;^ω^)

 

一方で、感染した蚊に刺されても、50~80%の人たちは発症しないと考えられています。

この人たちが、蚊にウイルスをうつす可能性がどのぐらいあるかは不明です。

 

でも、一度でもデング熱にかかったことのあるあなたの場合、流行地に行くときや、流行地から帰ってきた人と接するときには、蚊に刺されないように気を付けてくださいね。

あなたは、重症化する可能性がほかの人より高いのです。

 

少しだけですけどね。

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デング熱 重症化 どんな人が危険? え?元気な若者が危険なの?」への2件のフィードバック

  1. ピンバック: ネッタイシマカは日本にはいません。成田空港付近を除いては(笑)。 | 官兵衛の覚え書き

  2. ピンバック: デング熱 軽いとどんな症状なのか? 対処方法は? 市販のお薬は? | 官兵衛の覚え書き

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