ネッタイシマカは日本にはいません。成田空港付近を除いては(笑)。

デング熱を媒介する蚊としてはネッタイシマカとヒトスジシマカが有名です。

この二つが媒介するから、ということで、ネッタイシマカはどんな蚊だろうと思って検索する人がいらっしゃるようですが、これ、基本的には日本にはいません。

ただし、成田空港で捕獲された、それもそこで孵化したと思われる個体が捕獲された、という話はあります。

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デング熱ウイルスを媒介する主役はネッタイシマカ、でも拡散してるのはヒトスジシマカ

 

デング熱は、もともと、東南アジアなどのアジアの風土病です。

それがどんどん世界中に広がっている、その理由の一つは人間の移動がグローバル化したことにあります。

あなたも、金曜の夜からちょっとサイパンに行って、月曜の朝に帰って来るか、なんて考えたことありますよね?

 

オフィスで隣に座っている人が、一週間後にいきなりデング熱を発症した、なんてことはこれまでもありえたことです。

隣の席の人が急に高熱を出して会社を休んだら、そして戻ってきたときに発疹が出てたら、夏風邪ではなくてデング熱を疑いましょう。

 

そして今回の代々木公園でのデング熱のブレイク。

媒介したのはヒトスジシマカです、ネッタイシマカは日本では繁殖できないことになっています。

 

ただし、成田空港付近ではネッタイシマカが捕獲されたことがあります。

流行地から飛行機に乗ってやってきたのですね。

飛行機会社も、それなりに気は配りますけど、完全に蚊の乗り込みを阻止することは不可能です。

卵を抱えたネッタイシマカが乗ってきて、成田空港で外に出て、空港の中や周囲の水たまりで産卵したら、子どもが孵化して飛び回るのに時間はかかりません。

 

そういう特殊例はあるものの、日本にはネッタイシマカはいません。

だから、それがどんな蚊だろう、どう対策しよう、なんて心配をする必要はないです。

 

 

ヒトスジシマカは昼間が好き

 

代々木公園でデング熱を広めたヒトスジシマカは昼間の吸血活動が好きです。

私もマンションの4階で、日曜日の午後に洗濯物を干していたらヒトスジシマカに刺されました

まさか!

と、びっくりしました。

ヒトスジシマカ、行動半径は狭いと言いながら、マンションの4階のベランダぐらいまでは上がってくることがある。

恐るべしです。

 

ヒトスジシマカに刺されたらどうすればいいかについてですが、これは、基本は待ちです。

ウイルスを持っているヒトスジシマカに刺されても半分以上の人は発症しないようです。

デング熱に感染、発症する確率は意外に低いのですね。

 

これは、ヒトスジシマカが本来の感染媒介動物ではないためでしょう。

ネッタイシマカと遺伝子配列が似ているので、デング熱ウイルスを媒介することはできるのですが、もののついで、といった感じの媒介能力のようです。

昼間に出歩く、ちょっと不埒なお姉さん、ということで、あんまり怖くないのかな。

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ただし、デング熱の症状はけっこうきついので(いきなり40度近い高熱、と聞くだけで恐ろしい)、発症しないに越したことはないですよね。

 

 

重症化する患者の多くはネッタイシマカの流行地で発症する。

 

デング熱はまれに重症化します。

4%程度の患者さんが重症化して、その4分の1、感染者全体で1%程度の方は命を落とします。

日本でも感染者が100人を超えてくるのは時間の問題、重症化する人が出るんじゃないかと推測できますが、これはあまり心配いりません。

 

というのも、デング熱の重症化は、ネッタイシマカの生息地で感染した場合が多いのです。

South_American_jungle_photograph

http://commons.wikimedia.org/wiki/File%3ASouth_American_jungle_photograph.jpg

 

日本のように、ヒトスジシマカしかベクターとなる昆虫がいない地域では、重症化する人が少ないのですね。

これは、ふたつほど前の記事でも書きましたが、デング熱が重症化する条件が免疫系を刺激して過剰に反応させることと関連します。

 

ネッタイシマカは、非常にたくさんのウイルス粒子を唾液腺細胞で増幅させることが知られています。

このために、刺されたときに大量のウイルス粒子が我々の体に流れ込み、免疫細胞も過剰に反応します。

 

また、流行地のネッタイシマカの中には複数のデング熱ウイルスを持っているものがある程度の割合で存在します。

重症化の話のところで書いたように、複数の異なる型のデング熱ウイルスに同時に感染すると、高確率で感染することが知られています。

その蚊は二重に感染していなくても、流行地のネッタイシマカはいろんなウイルスに感染している可能性が高いので、別々の蚊から同時にもらう可能性もあるのです。

 

ということで、重症化する確率はもともとの流行地域、ネッタイシマカの生息地で刺された場合に高くなるのです。

 

 

熱帯や亜熱帯に渡航するときには虫刺され予防を心がけて

 

ジャングルの中に入ってリサーチするような人はある程度覚悟の上かもしれませんが、観光で熱帯や亜熱帯に行かれる方。

オプションでちょっと自然を楽しもうという場合、気を付けてくださいね。

虫にできる限り刺されないように、熱くても長袖長ズボンで、露出部分にはしっかりと虫除けスプレーなどを噴霧してください。

 

現地の人から見たら、デング熱なんて麻疹かただの風邪みたいなもんだと笑われるかもしれません。

でも、子どものころからデング熱の洗礼を受けている人々は症状も軽いものです。

でも、大人になって初めて感染するウイルス感染症というのは、だいたい、厳しい症状で苦しまされるのが普通です。

 

かからないに越したことはないのです。

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