女性特有 生理の時の偏頭痛 月経関連偏頭痛と純粋月経時偏頭痛について

偏頭痛で悩む人、思っている以上にたくさんいます。

しかも30代から40代の働き盛り、あるいは子育て世代の女性に、しかも生理直前に特に多いのです。

どうしてその世代に多いのか、どうすればいいのかについての覚え書きです。

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生理の直前、いつも決まった頃に偏頭痛が起こりやすい

 

由美子さんは今年で42歳。

子供たちも中学2年生と小学6年生になり、受験の悩みはあるものの、なんとか子育ての先が見えてきた気がしています。

 

ところが、最近、由美子さんには大きな悩みがあります。

毎月毎月、生理の始まる直前から激しい偏頭痛、時には吐いてしまうほどの強さでやってくるのです。

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もともと、結婚する前は生理痛が強い方でした。

それが結婚して、妊娠して最初の子どもを授かってからは生理痛知らず。

二人目を産んでその子が幼稚園に入る直前までは大丈夫でした。

 

ところが、上の子が小学校に、下の子が幼稚園に入る頃から、生理の時に頭痛に悩まされるようになりました。

お腹や腰が痛いだけが生理痛ではない、頭痛になることもあると聞いていたので、

「ああ、また生理痛が始まったのか。」

くらいに思って、市販の頭痛薬でごまかしてきました。

 

でも、それが40歳すぎぐらいから、ごまかしきれない辛さになってきたのです。

決まって生理の3日か2日前になると、いきなり頭の右半分がずきんずきんと割れるように痛み始め、激しい時には吐くまで軽くなりません。

 

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吐いても頭痛が消えるわけではありません。

長いとまる一日以上続きます。

生理前3日目から2日目が近づいてくると、カレンダーを見ているだけで憂鬱になります。。。

 

 

月経に伴う女性の偏頭痛

 

由美子さんのような月経に連動して発生する偏頭痛は、初潮、結婚、妊娠、出産、育児、更年期、閉経などの、様々な女性特有の生活環境の変化により、強くなったり弱くなったりします。

進学、就職、昇進などの、その他の大きなライフステージの変化にはあまり左右されません、本当に女性ホルモンとの関連性があります。

例えば、妊娠中や妊娠後しばらくは、月経もありませんし、頭痛が消えてしまう、あるいはあってもすごく軽くなるケースが多いのですが、そのしばらく後では、逆に強い場合が多いのです。

 

特に月経に関連する偏頭痛が強くなるのが妊娠や出産を経て育児をしながら仕事も頑張る、一番忙しい30代から40代の女性です。

一番、仕事に育児に忙しくて大変な時期なのに、どうしてこう言う事が起こるのでしょうか?

 

妊娠していない女性の体では、平均して28日周期で、生理、卵胞発育、排卵、子宮内膜の増殖、そしてまた生理、という感じで卵巣や子宮で、妊娠に向けた準備とその始末が行われます。

このとき、排卵に伴って卵胞ホルモンと呼ばれる、エストロゲンという女性ホルモンの血中濃度が高くなります。

排卵するといったんは下がるのですが、次に黄体ホルモンと呼ばれるプロゲステロンという女性ホルモンが上がり、それに伴ってもう一度、エストロゲンが上がります。

 

そして、生理直前に、エストロゲンとプロゲステロンの濃度が急激に下がり、これにより、妊娠に向けて増殖していた子宮内膜が剥がれて脱落し始めます。

このとき、エストロゲン濃度の低下が脳の血管にも作用してしまいます。

それまで高い濃度のエストロゲンにさらされていた脳の血管は、急激に落ちたエストロゲン濃度のために、だらんと拡張してしまうのです。

 

拡張した脳の血管は周囲を圧迫しますし、また、血管周囲に血液中の水分が滲み出して周囲がむくみます。

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このために偏頭痛が起こるのです。

生理の2日前と3日前に限定する片頭痛を純粋月経時片頭痛、それ以外の時にも時々片頭痛が起こる場合を月経関連片頭痛といいます。

 

 

どうしたら生理の時の偏頭痛を軽くできるのか?

 

まず、これが普通の頭痛ではない、生理に伴って女性ホルモンの濃度が大きく変化することによって起こる偏頭痛であることを認識してください。

ほかの頭痛には市販の頭痛薬が聞きますが、このように血管が拡張して発生する偏頭痛には、市販の頭痛薬はあまり効きません。

偏頭痛専用の薬が必要です。

 

診察、女性

 

しかも、このようにエストロゲン低下で発生する月経関連偏頭痛は、上にも書いたように長時間続くという特徴があります。

というのも、生理の時に、しっかり子宮内膜を排出するために、エストロゲン濃度を数日間にわたって低く保つ必要があるからです。

生理直前のエストロゲン濃度の低下は3日間ほど続きます。

 

このため、生理の時の片頭痛に関しては、偏頭痛の治療に向けて開発された、脳の血管を収縮させる、しかも効き目の長いお薬を服用することが効果的です。

お薬の処方について、産婦人科や、頭痛に詳しい内科や脳神経外科に相談してみてください。

具体的には、アマージというお薬などです。

 

アロマセラピーなども助けてくれますが、偏頭痛専用の、脳の血管を選択的に収縮させるお薬を飲むのが一番効果的です。

片頭痛のお薬はホルモン剤ではないので、卵巣や子宮への副作用は、基本的に気にする必要ありません。

 

 

30代から40代女性で片頭痛が強くなる詳しいメカニズム

 

この章は詳しい話なので、知る必要ないと思う人は読み飛ばしてください。

どうして30代から40代、しかも妊娠、出産を経た人でこの片頭痛が強くなるのか?

 

この理由の一つは、卵巣の機能が下り坂になるからです。

卵巣の機能がピークを迎えるのは、個人差はありますが、20歳~25歳ごろです。

もちろん、30代や40代前半でも排卵もきっちりあり、子供も産めますが、卵巣で作ることのできる基礎的な女性ホルモンの量は20代前半に比べれば下がり気味です。

このため、卵胞から女性ホルモンがたくさん分泌されているときと、生理直前との差が激しくなります。

 

もう一つは、脳の血管の反応性も加齢とともに持続性が下がり、収縮し続けることなく、だらんとしてしまう傾向が強まることがあります。

あまり嬉しくない話かもしれませんが、女性の体というのはそのようにできているのですね。

 

男性にはそれがないなんてなんか不公平だ、そう思われるかもしれません。

 

でも、子どもをおなかの中で育てて、産み、さらにはミルクで育てる、そういう、次の世代を作るという貴重な役割は女性だけにしかできないものです。

そのために女性の体は女性ホルモンの影響を強く受けて、その反動が片頭痛という形で表れているのです。

子育てと引き換えに、女性が負っている負担ですね。

 

お腹の中で子供を育てる、そして生まれた子に母乳をあげ、離乳食で育てる、全幅の信頼を寄せて飛びついてくる我が子を抱きしめるという幸せは、女性だけの特権でもあります。

その幸せと引き換えに我慢しろ、といわれてもいやかもしれませんが

子どもたちの笑顔と成長を見ること、これを今のうちに思う存分楽しんで、忘れないようにしてください。

 

大人になると、親のことなんかかまってくれなくなりますから(^^;)。

 

 

生理の時の頭痛のまとめ

 

生理の2日か3日前に必ず激しい頭痛があり、吐きそうになるほどだという場合。

それは生理痛ではなくて、月経関連片頭痛です。

脳の血管が拡張することによる痛みなので、それ専用のお薬(医師の処方が必要)を飲むことが一番の解決策です。

 

市販のお薬で頑張らないで、病院を受診して相談してください。

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女性特有 生理の時の偏頭痛 月経関連偏頭痛と純粋月経時偏頭痛について」への1件のフィードバック

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