エボラウイルス感染を防ぐ 手洗い・消毒は有効なの?逆に危険なの?

エボラウイルスの三次感染疑いの方々がスペイン、アメリカなどで特定され、隔離・管理され始めました。

思っていたよりも早いスピードで西側先進国で拡散しつつあるエボラウイルス感染症。

日本でも当たり前に見られるようになった時にどのように防げばいいのかについて

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エボラウイルスは白血球の一種に感染するウイルスです。

 

エボラウイルスは、我々の体の中の特定の細胞に感染します。

それはマクロファージや樹状細胞という、抗原提示細胞と呼ばれるものです。

これらの白血球は、体内に侵入した外敵を認識し、貪食(食べて溶かしてしまう)して処理するのが第一の役割です。

 

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http://en.wikipedia.org/wiki/Image:Hematopoiesis_%28human%29_diagram.png

 

第二の役割が抗原提示と言って、貪食した外敵のたんぱく質や糖鎖の成分の一部を提示することにより、リンパ球などにその外敵の特徴を教える役割を果たす細胞です。

抗原を提示されたリンパ球は、その抗原に対して反応するリンパ球を増やして速やかに攻撃することができます。

 

予防注射はまさしくこの仕組みを利用したものです。

不活化したウイルスの糖たんぱくなどを注射することで、ウイルスに感染しなくても、マクロファージは樹状細胞がそのウイルスの切れ端を抗原提示してくれます。

それにより、本物が侵入してきたときに、準備されたリンパ球が速やかに対応できるというわけです。

 

困ったことに、エボラウイルスのターゲットは、この抗原提示細胞(マクロファージ、樹状細胞など)です。

免疫の最前線で働く兵士たちそのものを標的に感染するという、困ったちゃんなのです。

 

・・・この話、どこかで聞いたことありませんか?

そうです、このサイトでも以前、書きましたよね。。

 

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デング熱ウイルスも樹状細胞やマクロファージが標的なのです。

 

 

 

デング熱ウイルスとエボラウイルスの感染の仕方の違い

 

デング熱ウイルスはどのようにして感染するのか?

デング熱ウイルスは、ネッタイシマカやヒトスジシマカという蚊の腸管上皮に感染して、それが唾液腺上皮でも増殖するために、メスの蚊が血を吸うときに注入する唾液の中にウイルス粒子が入っていて、それが感染するのです。

 

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でも、皮膚の表面には白血球はいません。

角質の下の、少しだけ深いところには抗原提示細胞がびっしりいます。

それはランゲルハンス細胞と呼ばれる樹状細胞です。

 

蚊の口の針が我々の皮膚に刺しこまれるので、ランゲルハンス細胞のところまでウイルスが注入されて、感染するのです。

だから、デング熱ウイルスに感染した人と接触しても、通常は感染しません。

(感染している人の血液を知らずに輸血したら感染することはあります。)

 

ふつう、人の間で流行するときには、

人間⇒蚊⇒人間⇒蚊⇒人間⇒・・・

という、行ったり来たりのサイクルを繰り返します。

 

ここで、

「あれ?なんで?」

と、思いませんか?

 

1.デング熱ウイルスは、蚊の針か、注射針で注入されなければ、人へ感染しない。

2.エボラウイルスは患者の血液や排せつ物に触っただけで感染する。

3.デング熱ウイルスもエボラウイルスも同じ抗原提示細胞に感染する。

4.だけど、抗原提示細胞は体の表面にはいない。

 

矛盾してますよね、エボラウイルスは針で刺さなくても皮膚の少し深いところにいるランゲルハンス細胞に感染できる。

いったいどういうことでしょうか?

 

実は、エボラウイルスの含まれる体液や排せつ物は、「健康な皮膚についただけでは感染しにくい」と考えられています。

皮膚から感染する場合、その皮膚に小さな傷があることが前提です。

(口や生殖器などの粘膜からは傷がなくとも感染します)

 

では、アメリカやスペインで感染してしまった看護師さんたち、彼女たちは手に傷がある、怪我している状態なのに、エボラ患者の看護に関わっていたというのでしょうか?

 

 

 

皮膚バリアが壊れればランゲルハンス細胞にウイルスが届いてしまう

 

彼女たちは、手に怪我しているのに、その手で汚染されたものに触ったというのでしょうか?

私はそうだとは思いません。

うっかり触ってしまったのだとしても、彼女たちに、目に見えるような明らかな傷はなかったのだと思います。

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でも、彼女たちは感染してしまった。

皮膚に、目に見えない傷があったとしか思えません。

 

一人の看護師さんは汚染した手袋で顔を触ってしまったと言います。

手や、顔の皮膚にあったかもしれない小さな傷。

それはどんな傷だというのでしょうか?

 

 

私たちの皮膚の表面は角質というバリアにおおわれて、さらに、その隙間を皮脂というバリアが埋めてくれています。

これらがとれてしまうと、ウイルスなどの小さな分子は簡単に深いところまで侵入してきます。

(角質や皮脂があってもウイルス粒子があまりにも大量だと防ぎきれませんけど)

 

しかもこのバリアが壊れた状態になると、皮膚のランゲルハンス細胞は、皮膚の表面に触手を伸ばして外敵を探りに来ます。

(バリアが壊れている=外的に攻撃を受けている、と判断するわけです。)

だから、バリアが壊れていると、傷なんかなくても、エボラウイルスは簡単に標的のひとつであるランゲルハンス細胞に到達してしまうのです。

 

つまり、二次感染してしまった彼女たちの手や顔の皮膚は、バリアが壊れていた可能性があります。

 

 

 

皮膚バリアが壊れる原因は日常の中にあり触れている

 

彼女たちの皮膚バリア、どうして壊れていたのでしょうか?

 

手の場合、看護師さんは手洗いと消毒、毎日頻繁に繰り返します。

だって、患者さんの血液や体液、排せつ物や、それらで汚れたシーツやガウン。

汚染されたものを触るわけですからね、手袋越しとはいえ、触ったら洗いますし、消毒します。

汚れたまま、手袋したままで他の患者さんのケアに当たると、感染を広げることになりますし、洗って消毒するのは当然ですよね。

 

ところが、石鹸で洗うだけで、皮膚の皮脂や角質は流れ去ってしまいます。

さらにごしごし洗えば、丈夫な角質のほとんどが取れてしまいます。

とどめでアルコール消毒すると、バリアが取れてむき出しになった一番外の表皮細胞が死んでしまいます。

 

皮膚バリアはずたずたのボロボロです(涙)。

 

乾燥に強い、一番外側の表皮細胞もアルコール消毒で殺されてしまった。

生き残った表皮細胞が必死で作り出した皮脂も、アルコールで洗い流されてしまった。

そういう状態の皮膚にエボラウイルスがくっついたら、いとも簡単に侵入できるわけです。

 

これ、手だけの問題ではありません。

女性のほとんどはお化粧すると思いますが、お化粧するときには、皮脂を洗い落として、ごしごしと角質も削り落としてからファンデーションを塗りますよね。

バリアを落としたほうが化粧の乗りがいいからみんな一生懸命です。

ファンで塗る前に洗って、こすって、化粧水つけて、乳液つけて、肌を強烈に痛めつけてますよね

 

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けなげにも、ファンデーションの下で、バリアをこそげ落とされた皮膚は必死に再生しようとしています。

でも、夜、ファンデーションやその上の化粧品を落とす時に、女性は様々なメイク落とし+お湯で洗い流しますよね。

スクラバ入りの石鹸や、ブラシでガシガシ洗う人もいるでしょう。

これで、再生しようとした顔の表皮細胞の最外層は死に絶えます。。。(大泣き)

 

ということで、ほとんどの妙齢の女性の顔の表皮バリアはつねに破壊されたまま保たれているのです。

ですから、アメリカで二次感染してしまった女性が、顔を触ってしまったかもしれない、という話を聞いたときに、

「ああ、バリアが薄いところになんてことをしちゃったんだ。」

と、私は思ってしまいました。

 

 

 

まとめ エボラウイルスが感染しにくい体を作るには?

 

簡単です。

あんまり洗わないことです。

 

少なくとも、せっけんやシャンプーを極力使わない。

(福山雅治さんのようにお湯で流すだけの湯シャンが理想です。)

 

やたらと手を洗ったり、消毒液を使うのも避けておいた方がいいです。

 

外出して家に帰ってきて、その日はもう外に出ないというのであれば、消毒してもかまいません。

でも、出かける前や、外出先で、手を石鹸でごしごし洗ったり、おいてあるアルコール消毒液で消毒するのはやめましょう。

 

流水で洗うだけにしましょう。

原則、水道水です。

(どうしてもお湯が使いたければ、体温以下のぬるま湯にすれば皮脂は流れにくい)

 

家から出かける前は、洗わない、化粧も極力しない。

皮脂や角質のしっかり残っている、バリアの効いた肌で出かけましょう。

 

命を守にはそれが大事です。

日本にエボラが入ってきたら、本気で実行してほしいなと思います。

 

 

朝シャンなんて、もってのほかです。(爆)

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エボラウイルス感染を防ぐ 手洗い・消毒は有効なの?逆に危険なの?」への1件のフィードバック

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