おせち料理 ゴボウの入る意味と、薬膳としての効能 糖質制限にも

おせち料理には縁起担ぎで、ごまめとか田作りとか入ってますよね。

比較的よく入っているものに、たたきゴボウがあります。

食感が好きで、子どものころからあればっかり食べてましたが、五節句の一つ、お正月にあれを食べること、大きな意味があるのです。

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五節句の一つの正月は宮中の行事だった。

 

お正月は、五節句の一つとされます。

五節句(節供)とは、奇数の一桁の月の同じ日にちを、一年の中の節目の日として祝う習慣で、宮中の行事として始まり、定着したとされます。

一月一日の「元旦」、三月三日の「ひな祭り」、五月五日の「端午の節句」、七月七日の「七夕」、そして九月九日の「重陽」(ちょうよう)「菊の節句」です。

 

七五三と同様に奇数を大事にするのは陰陽で言えば陽に当たる数字が奇数だからで、それが重なる日は、様々な儀式を行う上で縁起が良いとされます。

1から9までの月数と日数が重なる日が選ばれて五節句になったのです。
中でも一番重要なのは、お正月ですね。

一年の始まりに当たりますから、宮中でも最も力を入れた「節日」でした。

この時にはかなり豪華な料理を用意して祝い、新しい都市の豊作と幸福を祈る儀式が行われます。

 

その「元旦の節句」のお祝いの料理の風習が、そこだけ庶民に伝わったのがおせち料理です。

江戸時代の中ごろからと言いますから、一般人がおせち料理を食べるようになってから、まだ300年、10世代分も経ってないのかもしれません。

 

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宮中の説のお祝いの風習を引いているのが、お節料理の一番上の段に入る様々な縁起担ぎの料理です。

その中の一つがたたきゴボウです。

ゴボウをたたいて繊維を柔らかくしてから、炊いてゴマとしょうゆなどで味をつけます。

 

黒いゴボウを平たく切って折り重ねた姿は、豊作の年にあらわれる黒い瑞鳥に見立てられているそうです。

ここまでが宮中につながるかもしれないうんちくです。

 

でも、このゴボウをおせち料理に入れることには健康の上でも重要な意味があります。

 

 

ゴボウを食べるのは世界中でも日本人だけだった。

 

日本人というのは、実は、かなりの悪食で知られています。

他の国の人が絶対に食べないようなものでも喜んで食べてしまう。

 

たとえば、ナマコやウニやホヤ、ほとんどの欧米人は食べません。

コンブやワカメという海藻だって食べません、ごみ扱いです。

 

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ゴボウも同様に、食べ物として考えられる植物ではなかったようで、食べさせられると怒りだす人もいたそうです。

 

有名な逸話に、第二次大戦中に日本軍の捕虜になった米兵が、収容されているときにゴボウ料理を食べさせられて、

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「木の根っこを食べさせられて虐待された。」

と言って、日本軍の捕虜収容所長を戦争裁判で訴えたというものもありますね。

 

日本人が喜んで食べるゴボウ。

実はこのゴボウ、健康を維持していく上では極めて優れた食べ物なのです。

特に、米や雑穀などの穀物を中心に、おかずをあまり食べなかった日本人にとって、ゴボウというのは素晴らしい食べ物でした。

 

というのも、このゴボウにはカロリーとして吸収できる栄養分がほとんどないからです。

 

 

糖質制限食の強い味方の一つ、ゴボウのイヌリン

 

ゴボウは食べてわかるとおりに繊維だらけですよね。

明らかに分かるあの繊維は、非水溶性の繊維であり、食物繊維としてよいことは良いのですが、それだけを食べ過ぎると逆に便秘になることがあります。

⇒ 食物繊維を取りすぎると便秘になる

 

ところが、ゴボウには水溶性の食物繊維も含まれています。

イヌリンという糖類で、我々人間はこれを消化する酵素を持ち合わせていません。

このため、基本的には腸を素通りするのですが、このイヌリンはさまざまな成分を吸着して一緒に出ていってくれるので、腸にたまった不要な老廃物もすっきり流し去ってくれる効果があります。

 

中でもすごいのが、糖質の吸収を妨げて、糖質制限食の実践にも役立ってくれるという部分です。

お正月のおもちや黒豆などのでんぷん質や砂糖たっぷりの高糖質料理。

あれで摂りすぎた糖質を、体内に吸収するのを防いでくれます。

 

そしてもう一つ、腸内細菌の中でもビフィズス菌などの善玉菌を増やすのにも、イヌリンは効果を発揮します。

実は腸内の善玉菌は、イヌリンを分解してオリゴ糖にして利用することができるのです。

腸まで分解されずにそのまま届くイヌリンは、私たちの腸内環境を良い方向に保ってくれる善玉菌のごちそうなのです。

 

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こうしてみると、ゴボウってなんて素晴らしい食材なんだろうと思えてきますね。

日本人、万歳です。

 

 

まとめ おせち料理にゴボウは必須です

 

江戸時代に庶民の間に定着したおせち料理には、節句を祝うという意味だけでなく、お正月休みを堪能するという意味もあります。

冬の寒い時期、日持ちのいい料理をお重に用意して、正月三が日は何も料理しないでゴロゴロしてそれをつまんで過ごす。

最高の娯楽の一つだったのです。

 

ところが、毎日激しく労働していた人が、そういう寝正月を過ごす、そして糖質や油を取りすぎると、身体にはよろしくない。

それを整えてくれるのがゴボウであったというわけです。

 

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だから、お正月に限らず、運動不足で糖質摂取過剰の現代人にとっても、ゴボウというのは大変健康に良い、心強い食材なのです。

いろんな料理にして、楽しみたいですね。

 

 

 

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