七五三 男の子 いつなの?五歳だけでなく、三歳でもお祝いするの?

七五三のお祝いといえば女児は三歳と七歳で、男児は五歳でお祝いするというのが一般的です。

ところが、男児は三歳と五歳の二回だよ、という人がいました。

え?地方によって風習が違うの?

とか思ったら、そうではなくて、三歳で男の子をお祝いするというのは・・・

 

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七五三は奇数でお祝いする陰陽道・暦注などの考え方から

 

陰陽師という映画が流行ったの覚えてらっしゃいますか?

夢枕獏の原作で、狂言師の野村萬斎さんが主演を務めて、その演技の美しさが話題になりましたね。

(のぼうの城の主役を務めたあの方です)

 

Tamamonomae_Onmyoji

http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/b/b8/Tamamonomae_Onmyoji.jpg

 

陰陽師というのは、物事には縁起の悪いものと良いものがあり、その運命率が決まっている、それを把握し、物事を行うときの良い悪いなどを采配してくれる人のことです。

そのもっとも基本となるのが数字で、奇数が「陽」、演技のいい数字であり、偶数は「陰」の演技の悪い数字とされます。

つまり、縁起の良い奇数の下の方から、3,5,7を選んで、その年齢に達した時に様々な儀式が行われており、それをまとめたのが現代の七五三、というわけです。

 

特に3歳という最初の節目を無事に迎えることは、現代ほど医療が発達していなかった昔はおめでたいことでした。

それまでに病気で亡くなる子供が非常に多かったので、病の気が入ると考えられた髪の毛は、三歳までは男女に関係なく、短く剃られていました。

男女ともに、三歳になって初めて髪の毛を延ばし始めることが許され、「髪置」の儀とも呼ばれるお祝いの儀式でもありました。

 

だから、三歳の時には男女の区別なく、お祝いが行われていたのです。

これは室町時代から続く習慣のようです。

現代では、どうやって三歳の女の子に日本髪を結うかということに必死のお母さんが多いのですから、

もはや、七五三の本来の意義(そこからようやく髪を伸ばしてよいという節目のお祝い)は残ってないに等しいわけですが。

 

 

 

男の子の三歳のお祝いがなぜ消えたのか

 

Shichigosan_at_Ikuta_Jinja_Shrine

http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/2f/Shichigosan_at_Ikuta_Jinja_Shrine.JPG

 

現代日本ではほとんどの場所で、七五三のお祝いは男の子の場合、五歳の時のお祝いだけになっています。

5歳の時のお祝いの由来は、初めて袴を身につける男児の「袴着(はかまぎ)=初めて袴をつける」の儀式に由来します。

これは男の子だけのお祝いであることはよくわかりますね。

 

同様に、七歳のお祝いは本来、「帯解(おびとき)・紐落(ひもおとし)あるいは紐解(ひもとき)=いずれも、女の子が初めて帯をつける」の儀式に由来します。

これもまた女の子だけの儀式であることはよくわかりますね。

(由来に基づけば、3歳の女の子が和装で帯をしめているのも変な話ではあります)

 

これらの由来から、5歳は男の子の儀式、7歳は女の子の儀式ということで、これらは本来の由来と変わらないわけです。

ところが、なぜか男児の三歳のお祝いだけが消えてしまった。

これはなぜなのでしょうか?

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これはね、男児の三歳のお祝いが消えた、というよりも、女児でのみ三歳でのお祝いが消えずに残った、と考える方が自然な気がします。

 

三歳のお祝いが髪を伸ばすことを許される髪置の儀に由来することは書いた通りですね。

この習慣があったのは江戸時代までです。

明治時代からは乳幼児の剃髪の習慣は消えました。

 

だから、もう髪置の義を執り行う意味はないわけです。

七五三のお祝いは、男の子が5歳で、女の子が7歳で行えば済むことです。

・・・でも、それだと親も寂しいし、神社仏閣も儲からないじゃないですか(爆)。

 

だから、女の子の三歳のお祝いだけはなぜか全国的に残った、というところではないのかなと思われます。

(ここのところは資料を探せませんでしたから推測です。)

 

 

 

七五三のお祝いは旧暦11月15日にするべきなのか?

 

七五三の儀式の由来について、もう一つ、書いておきます。

 

演技の良い数字や日にちに合わせて重要な儀式を執り行う陰陽道の考え方で奇数の年を選ぶ、という話を最初にしましたね。

陰陽道は日本で発達した占術の一種ですが、その基本となる暦の読み取り方は中国から伝わりました。

そのまた基本となっているのはインドで発達した天文学です。

 

それに従った考え方は七五三の日にも表れているのです。

七五三というのは旧暦11月15日であり、暦注二十七宿の「鬼宿日」という吉日に必ずあたるという日になります。

これは「鬼が出歩かない、鬼が家でお休みする日」という意味で、婚礼以外のあらゆる儀式を執り行うのに最適の日とされています。

 

でも、現代では、10月下旬から11月中旬までの都合のよい土日に七五三のお祝い、お宮参りが行われますよね。

旧暦の11月15日に合わせなくてもいいのでしょうか?

 

実は、「七五三は旧暦11月15日に行う」という習慣が定着したのは、江戸時代、徳川家光の時代から綱吉の時代にかけてです。

この日を選んで将軍家の跡継ぎ候補の男の子の袴着あるいは髪置の儀を執り行ったことからとされます。

でも、七五三の元となる儀式が行われだしたのは室町時代から。

 

「あれ?なんだそれ、後付け?」

ですよね。

 

そうなんです、旧暦11月15日ということに重要な意味はないのですよ。

結婚式は大安にするのがいい、という程度の意味だと思ってもらっていていいです。

 

それが証拠に、明治になるとともに、神社側から

「七五三のお祝いは新暦(現代の太陽暦)の11月15日に執り行う」

という発表がなされています。

「鬼宿日」とはもはや何の関係もありません。

 

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まとめ 男の子の七五三のお祝いはいつ?

 

基本的に、5歳で行います。

期日は、10月下旬から11月15日までの都合の良い日に。

 

昔の習慣に乗っ取るなら、3歳でも行います。

期日は、徳川将軍に従うなら、旧暦11月15日限定。

もっと前まで由来をさかのぼれば、まあ、よい頃合いに。

 

ということですね。

形はある程度、どうでもよい。

 

「ここまで元気に育ってくれてありがとう。

これからも元気に育ってくれよ。」

 

その気持ちの方が大事です。

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