いきなりエボラの患者さんが来たら一般病院は診療後にパニック

エボラウイルス感染症の方はまだ日本で見つかっていません。

しかし、その時に備えて、各都道府県の基幹病院が急いで準備中です。

でも、患者さんがそういう基幹病院に行きなり行くかというと、そんなことないですよね、紹介状がないと見てもらえないからと思って普通の診療所にまず行く可能性があります。

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軽症患者さんが救急病院を受診するのは医療崩壊を加速した

 

産婦人科、小児科を中心とした医療崩壊が話題になって、もうどのぐらい経つでしょうか。

2004年に研修医制度が変わったことがそれに拍車をかけたので、ちょうど10年目ぐらいですかね。

全科ローテーション制度がスタートしたら、現実がわかったんですね、研修医くんたち。

しんどくて訴訟の危険性の高いこれらの科に行くのをやめたのです。

 

もう一つの問題点が、軽症の患者さんが救急病院を気軽に受診することでした。

 

極端な例ですが、埼玉の救急病院の先生がテレビで言われてました。

「金曜の深夜、土曜の午前1時ですね、幼稚園の子供を連れたお母さんが救急外来にいきなりやってきて、どうしたのかと思えば、微熱があるから解熱剤を出してくれという。

子どもは救急外来の廊下を大声あげて走り回っています。検温しても37度ちょっと。 だからさっきまで高熱でも出てたのかと聞いたんですよ。」

そしたら、

「何言ってるの先生、こんだけ元気なのみて熱が大したことないのすぐわかるでしょ。」

と、平然と答えるお母さん。

「では何で救急外来に連れてきたの、一晩家でゆっくり休ませて、明日の朝、近所の小児科に連れて行けばいいじゃないの?」

というと、

「だめだめ、あしたは朝一でディズニーランドに行くんだから、今、確実に熱を下げといてもらわないと安心して遊べないじゃん。」

 

この病院は二次救急病院と言って、やや重症な、入院も見越した救急患者さんに対応する病院でした。

ですが、そういう「コンビニ受診」する地元の患者さんが多くて、重症患者さんの対応がこなせませんでした。

 

そういうことから、制度が変わりましたよね。

 

救急外来で「軽症である」と診断されると、追加料金を請求されます。

救急車を呼んで受診して軽症だった場合、救急車の料金を請求される場合もあるようです。

 

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これで、「ちょっと熱下げてよ、先生。」という救急病院への深夜のコンビニ受診は減りました。

基本的に、軽症の患者さんは朝まで我慢して一般病院に行く。

(昔の日本人はそれが常識でした。)

 

さらに、この制度は昼間も適用されます。

救急対応できる総合病院の場合、紹介状がないと、受け付けない、もしくは、いきなり受診する人に対しては3000円ほどの追加料金を請求することになりました。

重症患者さんの対応に当たるべき高度医療機関の負担が減り、医療崩壊が少しだけ緩和されますね。

 

 

 

エボラウイルス感染疑いの人も町医者受診から始めるべきか?

 

さて、海外赴任などでエボラウイルス感染症が問題となった地域にしばらく滞在した方が、帰国後しばらくして発熱、インフルエンザのようなウイルス感染症状が出たとします。

こういう人はエボラウイルス感染、デング熱感染、マラリア感染、コロナウイルス感染、インフルエンザ感染、だれも知らないウイルス感染、などなど、さまざまなウイルスや原虫などの感染症である可能性があります。

 

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どれだかわからないけれども、高熱が出たら、エボラウイルス感染も念頭に置かなくてはなりません。

こういう人も、でも、町中の一般開業医をまず受信して、紹介状を書いてもらわなければならないのでしょうか?

そうしないと、たとえエボラウイルス感染症で一刻を争うような患者さんでも3000円を払わなければならないのでしょうか?

 

だとすると、まずは近所のかかりつけの先生のところに行きますよね。

近所のかかりつけの先生だって、医者なんだから、

エボラウイルスを診療するための万全の体制を・・・

いやいや、整えているはずがないですよ。

 

肝炎ウイルス感染症やHIV感染症の患者さんへの対応は考え、看護師や看護助手と打ち合わせ、訓練していますが、エボラに関してはまだ無警戒です。

そういうところに、咳や下痢の症状がある患者さんが受診すると、ある程度の確率でそこの医師、看護師、看護助手などが二次感染する可能性があります。

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また、一般のクリニックでは診察ベッドや診察室はこまめな清掃はしますが、毎日、厳重な消毒をするわけではありません。

そのベッドで次に診療を受けた患者さんも、待合室で居合わせた患者さんも大変不安ですよね。

トイレを使った患者さんも、ひょっとして便座に血がついてたんじゃないかと思うと・・・。

 

運悪く、その患者さんがエボラ感染だということが数日後にわかった場合、医療廃棄物を処理する廃棄物処理業者さんも危険にさらされますね。

 

 

 

海外の感染症に感染した疑いのある人はいきなり高度医療機関を受診してもほぼ大丈夫

 

海外に赴任していた、あるいは海外に旅行していた、その行った先は様々な伝染病が流行していた。

そういうところに出かけて、帰国後3週間以内にウイルス感染症の症状が出た場合

(急な発熱、関節痛、のどの痛み、筋肉痛、関節痛、皮膚の違和感、発疹、継続する下痢、繰り返す嘔吐など)

直接、高度医療機関を受診するのでかまいません。

普通の総合病院であれば、紹介状がなくても、医師の判断で紹介状なく、その総合病院で見るべき患者だと判断すれば、3000円の追加料金は徴収されません。

 

ただ、医師はそれを知っていても、受付のお姉さんが新米だったりしたら有無を言わさず3000円をむしり取ろうとする可能性はありますから、まず、電話で聞いてみましょう。

こう言いましょう。

「○月○日から○月×日まで海外に行ってました。アフリカの×××国に数日滞在して、さらに飛行機の乗り換えで○○○○国にも半日滞在しました。帰国後7日目ですが、急に発熱と悪寒があり、筋肉痛も激しいのですが、直接受診してもいいですか?それとも紹介状を書いてもらうべきですか?」

 

ほとんどの場合、直接来てください、と言われると思います。

めったにないとは思いますが、その電話を受けた人が臨機応変の対処ができなくて、型どおりにこう言うかもしれません。

「来ていただいて結構ですが、紹介状がない場合追加料金が発生する場合があります。」

 

そう言われたら、こう答えてください。

「わかりました、では近くのクリニックをまず受診します。診察を断られるかもしれないので、紹介状がないとお金が発生するといわれたからこちらに来ましたとその先生に伝えますので、あなたのお名前を教えてください。」

 

で、名前を教えてもらったら、近くのクリニックに行くのではなくて、まずそのクリニックに電話をかけます。

「もしもし、お待たせしました。○○クリニックです。」

「すみません、高熱が出て、筋肉痛があって吐き気もひどくて、今から診てもらってもいいでしょうか?」

「あらたいへん、インフルエンザかしら、はい、まだ診療時間内ですから来られてくださいね。」

「ありがとうございます、ただ、わたしは7日前にアフリカの×××国と○○○○国に滞在していたので、ひょっとして海外の感染症ではないかと思うのですが、そちらを受診してもいいですか?」

「・・・すみません、それは隔離病棟のある総合病院を最初から受診していただいた方がいいかと思います、□□□総合病院、ご存じですか?」

「ええ、そう思って電話で問い合わせたんですが、受付の××さんに、紹介状がないと追加料金を取るといわれたので、まずそちらで診ていただいて紹介状を書いてもらおうと思うのですが。」

「まあ!なんてこと!少々お待ちください、受付の何というお名前の方ですか?××さん?今すぐ院長先生に行って電話をかけてもらいます。10分後ぐらいにお電話いただけますか、念のため、あなたのお電話番号を教えてください!」

という感じで、最初から感染症に対応できる総合病院で診てもらえるはずです。 ←策略家と呼ばないで(;^ω^)

 

 

まとめ エボラかもしれないと思ったらどの病院に行くか

 

エボラウイルス感染症やマラリアの流行する海外から帰ってきて、ウイルス感染症状が出た方は、遠慮せずに地区の基幹病院を受診してください。

感染症の流行地から帰ってきて間もなくして発熱した、下痢があるなどの症状は「外来感染症患者疑い」ということで感染症の専門医のいる病院で優先的にケアされてしかるべきです。

 

交通手段もできれば気を配ってください。

同居して看護してくれている家族の自家用車で行けるなら、それで行くのが手っ取り早いでしょう。

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(別居している人をわざわざ呼び寄せるのはやめましょう。)

 

そうでない場合、公共交通機関やタクシーは使わないようにしましょう。

総合病院に電話をかけて、状態を説明し、救急車で行くべきかどうかを尋ねてください。

病院側から指示が出るはずです。

 

もちろん、救急隊はエボラ感染疑い患者さんの救急搬送の準備や訓練を準備万端に・・・

してるのかなあ?(;^ω^)

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いきなりエボラの患者さんが来たら一般病院は診療後にパニック」への1件のフィードバック

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