くしゃみのあと 目の前を光る虫のようなものが流れる 原因はなに?

くしゃみをしたあとに、目の前を星が飛んでいるように感じることがあります。

小さな光る虫がうねうねと飛び回っている感じかな。

これは何?・・・実は失明するような重病の前触れだったりするの?

 

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光る虫が飛ぶ くしゃみの随伴症状は人それぞれ

 

くしゃみの音(くしゃみの時に出す声)って人それぞれで面白いですよね。

日焼けして筋肉もりもりのいかつい野郎が、「っくちゅん。」というかわいらしいくしゃみの仕方だったり、

凍り付くほどの美形のお姉さんが「へっぶしゅっ!」という奇妙なくしゃみでイメージが崩れたり。

 

くしゃみ

 

くしゃみの音だけでなく、くしゃみに随伴する症状がまた人それぞれです。

必ず鼻の粘膜に痛みを感じるという人もいれば、耳鳴りがするという人もいれば、頭に響くという人もいます。

くしゃみ以外に特に何の症状にも気づかないという場合が大部分ではありますけれども。

 

様々な随伴症状の一つに、視野の変化があります。

特にしばしば、みんなが気付くのが、目の前にしばらく光る虫のようなものがちらちらと見えている状態です。

人によっては、星が瞬いてるとか、小さなフラッシュがあちこちで光ってるとか言う表現をする場合もあります。

 

ほとんどの場合、一過性で、30秒も続かないのですが、数秒間はけっこうはっきりとこのうごめく光が見えることがあります。

これ、初めて気が付いた人はけっこう恐怖を覚えるようです。

 

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ひょっとして、なにか目の病気ではないだろうか?

網膜剥離、加齢黄斑変性、網膜出血、いやいや、脳腫瘍で視野に問題が出ている?

知識のある人ほど、いろいろと考えてしまうようです。

 

 

 

網膜には何も異常がない 脳にも異常がないことがほとんど

 

この、くしゃみをすると光る虫が飛ぶ症状の人、怖くなって眼科で目を調べても、何も見つからないことが多いのです。

(全く偶然に目の病気が見つかる方はいらっしゃいます。)

 

どうしても気になるからと、MRIなどで脳腫瘍の有無がないかまで調べる方もいらっしゃいますが、ほとんどはなにもありません。

(全く偶然に脳腫瘍が見つかる方はいらっしゃいます。)

 

では、この光る虫、何なのだろうか?

これに関しては、専門家による推測ではありますが、

くしゃみにより、瞬間的な眼圧の変化が発生し、それで網膜が刺激されて光が見えるような錯覚が生じている状態

であると考えられています。

 

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http://commons.wikimedia.org/wiki/File%3AFundus_photograph_of_normal_left_eye.jpg

 

特に網膜に異常があるわけではありません。

網膜が一瞬、変化した眼圧でぐいっと強く抑えられることで網膜の細胞が刺激されて電気信号が発生してしまい、それが目の神経を通して脳へと伝えられるというだけの話です。

(詳しくは次の段落で説明します。)

 

簡単なイメージとしては、

デコピンされたら痛いですよね。

その瞬間も痛いけど、しばらくその場所がびりびりしてますよね。

 

はじかれたのは一瞬なのに、しばらく持続します。

くしゃみのときに網膜が感じ取るびりびりが脳に伝わって、しばらくはそれが光る虫として感じ取られている、というイメージで考えてみてください。

 

 

 

網膜から脳へと伝わる信号はデリケート

 

くしゃみで眼圧が変化すると光る虫が見えてしまうのはなぜか?

それを理解するためには我々の視覚認知システムを理解する必要があります。

 

視覚情報を受け取る網膜というところには、桿体細胞と呼ばれる光を認識できる細胞がびっしりと並んでいます。

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ConeMosaics

http://commons.wikimedia.org/wiki/File%3AConeMosaics.jpg

 

これらの細胞の一つ一つが、自分が受け取った情報を処理して、電気信号に変えて眼神経に伝えます。

眼神経を伝わった電気信号は、対応する脳の領域で脳神経によって処理されて、画像として理解されます。

 

一方、眼球の構造はもっと原始的です。

 

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黒目のところの真ん中にがものを視る際にフォーカスを合わせるレンズの役目の水晶体というものがあります。

水晶体は、光情報をうまく屈折させて、ちょうど網膜の位置で綺麗な象となるようにします。

 

そのためには、水晶体から網膜までにある程度の距離が必要ですし、その空間は光を通す物質で満たされている必要があります。

それが我々の眼球が丸くて大きい理由であり、目の中にはゼリー状の眼房水というものが満たされています。

 

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くしゃみの瞬間には、一瞬ですがものすごい勢いで肺の中の空気が外に向かって噴出されます。

このときに、眼球そのものが少しですが、ギュッと抑えられ、眼圧が亢進します。

目の中のゼリーが網膜を刺激するわけですね。

 

刺激された網膜の桿体細胞の一部は、その圧力刺激を光刺激と勘違いして、電気信号を発信してしまいます。

この、「何も見てないのに網膜から発信された電気信号」は、我々の脳によって画像として認識されるわけです。

 

ERP_-_optic_cabling

http://commons.wikimedia.org/wiki/File%3AERP_-_optic_cabling.jpg

 

網膜が受け取る眼圧変化の刺激にも、そこから出た電気信号を脳が感じる刺激にも個人差があります。

その結果が、

「光る虫が視野の中を飛び回っている」

「星が飛んでいる」

「小さなフラッシュがあちこちでビカビカしている」

ということなのですね。

 

 

 

40歳過ぎてから見え始めた場合は、隠れた病気が見つかることも

 

この「くしゃみの後の光る虫」、実は多くの人が子どものころにけっこう経験しています。

 

風邪をひいて熱が出た時におでこにアイスノンをあてたりしますよね。

そのときに、おでこだけじゃなくて眼もついでに冷やしたことがある人は少なからずいらっしゃると思います。

 

目を閉じて、アイスノンを載せて、それからアイスノンを取って目を開けてみると、その瞬間に光る虫が見えたことないですか?

 

子どものころにこの現象で遊んでいた人もいると思います。

目を閉じて指で眼球を軽く圧迫して、手を離して目を開けてみると光る虫が飛んでいる。

 

それらの経験がある人は、くしゃみの後に数秒から数十秒、目の前を光る虫が飛び回っていても、

「ああ、あの現象だな。」

と思って気にしないはずです。

 

でも、もしもあなたが40歳を過ぎてから光る虫の現象に気が付くようになったというのなら、

そして眼科を受診することがめったにないなら、

一度、眼科で網膜を見てもらうことをお勧めします。

 

それまではくしゃみによる眼圧の変化で何も見えていなかった人が、年を取ってから感じるようになったということは、

「網膜が眼圧変化を感じ取りにくいタイプから感じ取りやすいタイプに変化した」

ということを意味します。

 

この原因はいろいろとあり得ますが、特にメタボの方では知らない間に網膜の毛細血管が高血糖によって傷んでしまっている可能性があります。

この場合、メタボや糖尿病の治療をしないと、視力が低下したり、失明につながるようなトラブルが発生することもあります。

その点だけは注意してください。

 

 

 

くしゃみの後の光る虫のまとめ

 

くしゃみの後、数秒から十数秒見える光る虫は眼圧の変化で網膜が刺激されているだけで、重大な問題ではないことが多いようです。

子どものころからその現象にしばしば遭遇していた人はあまり気にする必要はありません。

 

ただし、中年に差し掛かってからこの現象に気が付き始めた人。

網膜に何らかの異常が起きてないかどうか、一度は眼科を受診してみてくださいね。

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くしゃみのあと 目の前を光る虫のようなものが流れる 原因はなに?」への2件のフィードバック

  1. 20代で初めて見た、現在60代の男性です

    訂正しました。

    くしゃみをしたり、咳をした時に この現象が起きた。 初めて見た時には なんだこれ!?・・・って思ったものです。  年に2~3回は主に自宅など室内で体験している記憶がある。
    戸外だと明るいので気づかないのかもしれない。
    見えている時間は 10秒前後かな。 眼や身体に異常が出ることもなかったので いささかの不安も無くなりました。
    沢山の星が飛び回って見えて すごく幻想的で 綺麗だな また見たいな もっと見ていたいな・・・なんて気持ちになる。 夜空の流れ星も綺麗だけど 比較にならない。 眩しいくらいに美しく輝いている。  
    そのうち、もっとよく観察したくなり 星というよりも 尾を引いていて まるで 
    光る何十個もの精子が蛇行しながら フニャフニャっとバラバラな方向に 泳いでいるようだ。
    もう少し正確には、やや長めの光る水滴型のような・・・かな。 
    かれこれ40年近く見てきているので、この現象は 健康には今後も全く問題ないと思います。

    返信
    1. crokan 投稿作成者

      光る精子!
      まさしくそうですよね。
      あるいは、打ち上げ花火の一種で妙な音を立てながらにょろにょろっと飛ぶ、あれに似ているかもしれませんね。

      返信

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