リベリア エボラ流行地 旅行 帰国後発熱の日本人 渡航歴を告げずに受診

リベリアのエボラウイルス感染症、収束に向かいつつあるというものの、依然として大勢が感染してます。

そのエボラ流行地に滞在して、帰国後、いい歳した大人が、というか一番分別があるべき60歳がなぜこんなことをするのか?

アメリカでエボラウイルス感染症が広がってしまった教訓が全く生かされていない。。。

 

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リベリア 渡航情報でもエボラに注意喚起 その男性はリベリアに一か月滞在していた。

 

リベリアの渡航情報は外務省のホームページなどで確認できます。

観光だけでなく、エボラにも注意するよう書かれています。

 

現在、エボラウイルス感染症の患者数が増え続けている国が西アフリカに三つあります。

ギニア、シエラレオネ、そしてリベリアです。

その三つの国の感染者数は13000人を超え、死者数も4000人を超えています。

 

感染者の分布図をWHOのホームページのデータから抜粋させていただきました。

WHO ebola 3 countries in west Africa Nov 5th 2014

ご覧のように、発生している地域はかなり限定されています。

 

これらの国の一つ、リベリアでは感染者数も死者数も最も多かったのですけれども、その感染爆発のピークはどうやら過ぎたようで、患者発生数が減少し始めてます。

11月5日のリベリア

これは収束が見えてきたということで朗報です。

残念ながら、お隣のシエラレオネではまだピークを過ぎたのかまだ上がるのかが判然としません。

詳細は各自で元のデータのご確認を。

 

いずれの図も、引用は以下のページのPDFファイルからです。

Situation Reports (SITREPS)
Situation reports: Ebola response roadmap
http://www.afro.who.int/en/clusters-a-programmes/dpc/epidemic-a-pandemic-alert-and-response/sitreps.html

This is a series of regular updates on the Ebola response roadmap that contains review of the epidemiological situation and response monitoring.

Situation report – 5 November 2014 [pdf, 1.39 Mb]

http://apps.who.int/iris/bitstream/10665/137510/1/roadmapsitrep_5Nov14_eng.pdf?ua=1&ua=1

 

さて、2014年11月7日の金曜日。

11月4日にリベリアから帰国した日本人男性(60歳)が、38.9度の高熱を出した。

迅速検査ではエボラ熱ではないという診断ではあったけれども、彼の取った行動が顰蹙(ひんしゅく)ものだと思う。

 

 

 

エボラ 日本 受け入れ病院はあるけど、一般病院はエボラ感染者への対応ができない

 

エボラウイルス日本上陸に向けて、日本でも感染症専門病院が対応してます。

でも、一般病院は対策してません。

 

本人の危機意識が低かったのか、それとも、ただ単に大騒ぎにならずに済ませようと思ったのか、それともただもうパニックだったから手っ取り早く受診したのか。

理由はわかりませんがこの男性、いきなり高熱を発したにもかかわらず、東京都町田市の一般の医療機関を受診しています。

しかも、その医療機関に、リベリア滞在歴を告げていないのです。

 

——————-ここからニュース引用

“エボラ疑い”男性診察の医師、渡航歴「申告なかった」

TBS系(JNN) 11月7日(金)19時17分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20141107-00000049-jnn-soci

リベリアに滞在歴がある60歳の男性が発熱を訴え、エボラ出血熱に感染していないかどうか検査が行われることを受け、最初に男性を診察した東京・町田市の医療機関の医師が取材に応じました。

医師は「熱とのどの痛みを訴えていたが、リベリアに行ったという申告はなかった。診察後に関係機関から連絡があり、初めて分かった」などと話しています。

(以下省略)

ここまでニュース引用——————-

 

診察、女性

当然ながら、診察に対応した医師も看護師も、感染防御服など身につけていない、白衣のままだったでしょう。

のどの痛みを訴えてのことだったので、咽頭部の炎症で赤くなった粘膜をを拭い取って検査に出したでしょう。

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唾がかかるような距離で、普通に会話しているはずです。

 

そして、次の患者さんたちの診療も同じ診察室で、同じ椅子やベッドで、そのままふだん通りに続けていたはずです。

検体を受け取った検査会社も、いつもの検体と同じに扱っていたはずです。

 

もしも60歳の男性がエボラウイルスに感染していた場合、その医師、看護師、検査技師などのすべてが感染の危険性にさらされます。

もしも、男性の体液(脂汗や咳込んで飛び出した痰)などが付いた椅子に次の患者さんが何も知らずに座ったら、その患者さんも感染の危険にさらされます。

 

確定診断待ちではあるけれども、もしも60歳男性がエボラ出血熱ウイルスに感染していた場合、おそらくこの医療機関は休診。

建物や施設の消毒と、勤務していた医療関係者だけでなく、その医療機関にその当日、出はいりしたすべての人について、感染の恐れがなかったかどうかチェックされます。

そして、必要となれば発症しないかどうかを追跡されます。

 

おそらく、その医療機関は閉院するしかなくなるでしょう。

60歳男性がエボラウイルスに感染していなかったとしても(結局、幸いなことに感染してませんでした)、

しばらくの間は、そこを受診する患者数は激減するものと思われます。

 

いきなりエボラ疑い患者さんが来たら病院はパニックと書きましたが、

その疑いの事実を伏せた患者さんが受診していたことを後から聞かされたら、あたり一帯が大パニックです。

 

もっともとってほしくない行動をこの男性は取ってしまっていますね。

 

 

エボラ日本は対策が遅い? 医療関係者以外での危機意識の共有は難しい・・・のか。

 

西アフリカ三国でのエボラウイルス感染症の拡大に伴い、

日本政府はこれらの国に滞在した人には国籍に関わらず、

日本に入国後、三週間の間、毎日朝と夜の2回は検温して、指定された電話番号(検疫所)に体温と体調を知らせるように伝えています。

 

それだけでなく、もしも何らかの症状があれば、

一般病院を受診することなく、最寄りの保健所に連絡して指示を仰ぐように

伝えています。

 

だが、この男性は全く無視して一般病院を受診。

しかも、発熱したから一般病院を受診したと伝えた後、数時間にわたって連絡が取れなくなっていたというわけです。

 

kuukou

空港の検疫所では、

エボラウイルス感染症の危険性について、おそらく、口頭でも伝えていたと思いますし、文書でも渡していたと思います。

けっこう口を酸っぱくして、危険性と、何かあった時の対処方法について伝えていたと思うのです。

 

しかし、男性はマニュアル通りに動いてくれなかったのです。

 

このことは、アメリカでのエボラウイルス感染症の出現の状況とちょっとだけ似ていますね。

そして、その失敗の教訓が生かしきれてれていません。

 

アメリカの場合、エボラ患者とリベリアで接触した可能性が高い(患者の搬送を手伝った)男性がそのことを申告せずにアメリカに入国した。

そして、アメリカで発症して、地域の基幹病院を受診している。

ところが、診断にあたった医師たちはエボラ以外の何かのウイルス感染症だろうということで入院させずに自宅に帰している。

重症化して翌々日に入院したこの男性は死んでしまった。

この時、外来で診断にあたった医師や看護師は幸いにも感染していない。

しかしながら、入院後に看護にあたった看護師二人が感染してしまっている。

 

これらのことから、日本では、西アフリカ三国からの入国者への対応を細かくマニュアルを作り、それを守らせることで感染拡大を防ごうとした。

備えのない一般病院にエボラウイルス感染疑い者が受診することのないようにと。

 

しかし、男性はマニュアル通りに動いてくれなかった。

 

 

エボラ 日本 感染対策を考えなおすべきかもしれない

 

今回のことで思うのだけれども、我々は、対策を考えなおすべきかもしれない。

入国時、検疫所では口頭での説明と文書配布のみで、西アフリカ三国からの入国者を追跡しようと考えていたわけだが、これには当事者の理解と協力が必須である。

 

適切な理解と協力を得るためには、検疫所で一定期間の教育が必要なのではないだろうか?

数時間、空港でレクチャーを受講させて、テストを受けさせて、合格した者にのみ入国を許可する。

(あるいは先に口頭で説明後にテストを受けさせて、合格点に満たないものにはレクチャーを受けてもらって、再度テストを受けさせる。)

 

人権の問題が問われるかもしれないが、そのぐらい、理解と協力を徹底しないと、同じことは起こってしまう気がする。

 

残念だけど、そのぐらい必要なのではないかと、今回の60歳の男性の行動を見て思ってしまった。。。

 

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