インフルエンザワクチン 卵アレルギー 小児でアナフィラキシーショック?

インフルエンザワクチンを作るときには鶏卵が使われます。

ウイルスを鶏の卵に感染させて増幅して、それを原料にするのですね。

ということは卵の成分がワクチンに含まれて、卵アレルギーの乳児とかには危険じゃないの???

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インフルエンザワクチン アレルギー アナフィラキシーショックを起こした症例

 

インフルエンザワクチンを接種して、アナフィラキシーショックを起こした症例がいくつか報告されています。

アナフィラキシーショックというのは、激しいアレルギー反応で血圧ががくんと落ちるなどの命に関わる症状が出るケースのことですね。

意識を失うケースが多く、非常に危険です。

 

11 割ってみたら染み込んでいるのかくにん

では、インフルエンザワクチンでアナフィラキシーショックを起こした症例では何に対してのアナフィラキシーだったのか?

実は、インフルエンザウイルスの糖タンパク成分そのものに対するショックである場合が多いのです。

ワクチンは、卵で増幅したウイルスエンベロープを化学処理してばらばらに破壊したものを摂取するものですが、このばらばらのインフルエンザの破片そのものに対してアレルギー反応を起こすケースですね。

 

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・・・これ、残念ながら、現時点では予測できないし、防ぎようがないです。

「インフルエンザウイルスそのものではなくて、混ざりこんだ卵の成分に対するアレルギーだったんじゃないの?」

そう思ってる人は多いかもしれません。

ですが、ワクチンに含まれている卵成分に対するアレルギー反応でアナフィラキシーショックが起こったと考えられる症例はほとんどないのです。

アジュバントと言って、免疫反応を強める成分、こちらの方は何らかの悪さをするのではないかということは心配されていますが。

 

 

 

インフルエンザワクチン 危険な副作用 卵の成分はごくわずか

 

日本で接種されているインフルエンザワクチンは非常に精製度が高くて、不純物の含有量がごくわずかです。

例えば卵アレルギーの原因分子とされる卵白アルブミンの含有量は3ng/ml以下という濃度で、これはWHOの推奨する基準の10分の1以下です。

WHOが推奨している基準値は、理論的に卵アレルギーの発症しうる抗原量の10分の1です。

 

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(以下は詳しい説明なのでパスする人は次の段落へどうぞ)

この「理論的に卵アレルギーの発症しうる抗原量」がどのように計算されているかといえば、

アレルゲン(卵白アルブミンなど)に感作された複数の人の血液中の末梢白血球を用いて、試験管内でそれらの白血球にアレルゲンを添加した時に、これらの白血球が免疫反応を起こす最低濃度の平均値を、体内の白血球数に換算して計算したものです。

 

白血球上に発現しているアレルゲン受容体(正確にはアレルゲンに結合する免疫グロブリンの定常領域に対する受容体)の分子数は、個人差はあるものの、一定範囲内に収まります。

したがって、ほとんどの人では、試験管内の最低値のさらに1/10の濃度であるWHOの基準値のアレルゲンが体内に入っても、それに対するアレルギー反応は起きないと考えられます。

日本で使われているインフルエンザワクチンの場合、さらに10分の1以下の濃度、つまり予測される「アレルギーを引き起こしうる最低濃度」の100分の1以下の濃度の卵成分しか含まれていません。

 

ですから、理論的には、日本でインフルエンザワクチンを接種しても卵アレルギーは起こらないのです。

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インフルエンザワクチン 小児 副作用でアナフィラキシーショック

 

日本で使われているインフルエンザワクチン、理論的には卵アレルギーを起こす可能性はほとんどないと考えられています。

でも、どんなことにも「絶対に安心」ということは言えませんから、安全だとは思われながらも、

これまでに卵でアナフィラキシーショックを起こしたことがある人

にはワクチンを注射しないことになっています。

 

世界的に、その流れになっています。

たとえ危険な新型ウイルスが流行っても、卵を食べてアナフィラキシーを起こした人にはワクチン接種しません。

 

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インフルエンザにかかっても、タミフル、リレンザ、アビガンなどの抗ウイルス剤が手に入ることも大きな理由です。

もしもインフルエンザにかかってしまってもインフルエンザ薬という代替手段があるのですからね。

 

だからワクチンを打ちに行くと問診票で聴かれます。

 

1.卵アレルギーがありますか?

ない場合→接種可能

ある場合→次の質問(2.)

 

2.卵を食べてアナフィラキシーショックを起こしたことがありますか?

ない場合→接種可能(一部の方は次の質問へ(次の章で説明します))

ある場合→接種できません

 

「現行のワクチンで卵アレルギーショックを起こした人はいないのに、どうして接種拒否するの?」

そう思われるかと思います。

でも、これは、医療側による自己保身です(笑)。

 

現行の製法で作製したインフルエンザワクチンで卵アレルギーによるアナフィラキシーショックを起こした人がこれまでに一人もいなくても、インフルエンザウイルスの成分に対するアナフィラキシーショックを起こした人はいるわけです。

もしも同じことが起こった時に

「ほんとうに卵成分に対しての反応はゼロだったと言いきれるのか?」

と、突っ込まれたら、それを調べるために詳しい検査が必要になるから。

 

 

 

インフルエンザワクチン アレルギー 皮内反応 卵アレルギーがやっぱり心配な人は、テストあり

 

これまでに1億人に接種しても大丈夫だった製法で作られたワクチンが、1億1人目のあなたにとっては副作用を引き起こす可能性がゼロである、とは言えません。

また、卵アレルギーでずっと卵を避けてきたから、アナフィラキシーショックが起こるかどうかも不安、という人がいるかもしれないです。

 

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それを調べる方法として、ワクチンを薄めて、ほんのちょっとだけ皮膚に注射して腫れないかどうかを見るテストはあります。

注射したところが激しくはれれば(基準があります)、アナフィラキシーショックの経験がなくても、危険だと判断するテストです。

それを受けることができます。

 

でも、それでアナフィラキシーショックが本当に予測できるかどうかは、疑わしいとされています。

日本以外の先進国では実施されていないところが多いようです。

でも、他に予測する方法がなくて、患者さんからの要望も多い日本では準備されています。

 

私個人的な感想では、皮内反応を受ける意味はないと思います。

 

 

 

まとめ

 

卵アレルギーでも、アナフィラキシーショック(意識を失うとか、倒れるとか)を起こしたことがない方の場合、インフルエンザワクチンを摂取しても心配ありません。

でも、アナフィラキシーショックを起こした人はやめておきましょう(断られます)。

 

そして、大丈夫といわれても、卵アレルギーがあって、万が一のことが不安で不安でしょうがない人であれば、我慢してまで受ける必要はないと思います。

 

インフルエンザにかかってから、病院に行って治療してもらってください。

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インフルエンザワクチン 卵アレルギー 小児でアナフィラキシーショック?」への1件のフィードバック

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