今年からお付き合いさせてくださってる方からお歳暮が届きました。
郵便の都合か、届いたのが20日過ぎで、受け取れたのは23日の天皇誕生日になってしまって。
この場合のお礼状、下手すると年賀状と重なりそうですよね、どうするのが良いのでしょうか?
お歳暮 お礼状 ハガキでタイミングよく 時期として適切なのは
お歳暮は通常であれば12月上旬に、せいぜい中旬の前半(12月15日ごろ)までに相手に届くように送られるものです。
お歳暮をいただいたら、仕事上の会社からのものであれ、個人的おつきあいであれ、お礼状を送るのが正式なマナーです。
もちろん、はがきで簡潔な文面でかまわないのですが、タイミングよく送るのが重要です。
通例では、品物をいただいてから一週間程度で相手に届く時期が良いとされます。
いただいた直後にお礼状を送るのではちょっと気配りにかけるというのですね。
どうしてでしょう?
お歳暮に頂く品物は食べ物のことが多いので、実際にいただいてから感謝を込めて、という意味合いが入るからです。
お礼状が早すぎては、送った側が受け取って、
「あれ?封も開けてないんじゃないの?」
という気持ちになるかもしれないからです。
しかし、お歳暮が暮れも押し迫ってから遅くに届くことってありますよね。
送り主が発注した品物がたまたま在庫切れだったり、
宅配便の都合や天候の都合などで、思いのほか遅く到着することもあります。
また、受け取る自分が年末の出張でいなかったりして、20日過ぎに受け取ることもありますよね。
そういう場合、一週間待ってから出したら年賀状と重なります。
どうするのがいいのでしょうか?
お歳暮 お礼状 ビジネス はがき テンプレート通りなら年内に出す
いただいたお歳暮が仕事上の付き合いで、会社名で会社の部署に送られてきたという場合。
この場合には、上に書いたような、「一週間待つ配慮」はそれほど気にする必要ありません。
いただいた翌日に、会社の名義で先方の職場宛に出しておいてよいです。
25日過ぎの投函ではひょっとすると年内ギリギリの到着で、会社の人が受け取るのは年明けかもしれませんが、それでかまいません。
年明け早々に郵便を整理して、年内にちゃんと届いたんだなと確認できるので、むしろOKです。
文面としてはテンプレート通りという感じですね。
簡単な文例を以下に書きますと、
*****
拝啓
初冬の候 (貴社に置かれましては)ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
さてこのたびは結構なお品をお送りいただきましてまことにありがとうございました。ありがたく拝受させていただきます。厚く御礼申し上げます。
寒さはまだこれから厳しさを増してまいります。皆様(に置かれましては)どうぞご自愛くださいませ。
略儀ながら書中を持ちまして御礼申し上げます。
敬具
自分の勤務先名
役職 名前
相手の名前(部署)様(御中)
*****
こんな感じでさらりとしたものでかまいません。
お歳暮 お礼状 はがき 個人へ出すなら寒中見舞いの形で心を込めて
個人的な知り合いからのお歳暮の場合、これもお礼状はハガキでかまいません。
しかし、12月20日過ぎ、暮れも押し迫ってからお歳暮をいただいた場合には、
お礼状は年が明けてからでかまいません。
松の内が明けてから、寒中見舞いの形ではがきをしたためましょう。
この場合、電話番号などがわかり、個人的に電話をすることがある相手であれば、
いただいた当日か翌日に電話でお礼を申し上げておく方がさらによいです。
個人的な知り合いでも、電話をかけたことがない相手であれば、ハガキだけでもよいでしょう。
(でも、思いがけず目上の方から頂いたりした場合にはお電話差し上げた方がよいと思います。
気後れせずに、数分間だけ、がんばってみましょう。
気持ちを伝えることが大事ですし、送った側も嬉しいものです。)
電話を差し上げるにしても差し上げないにしても、
松の内が明けた頃(1月8日以降)に寒中見舞いが届くようにハガキでお礼状を出しましょう。
寒中見舞いの文面は、以下のようなものでよいと思います。
*****
寒中お見舞申し上げます。
このたびはご丁寧なお心づかいをいただき、たいへんありがとうございました。めずらしい(美しい、立派な、素晴らしい)×××に家族みな、大喜びで舌つづみを打ちました(味あわせていただきました)。(主人もとても喜んでおります。)←奥様が代筆する場合
奥様にもくれぐれもよろしくお伝えくださいませ。
これから本格的に寒くなってまいります。くれぐれもご自愛くださいますように。
お礼まで
○○○○ (内)←奥様が代筆する場合
*****
もちろん、よく知った友人や同年代の親せきであれば、もっとくだけた調子でもかまいません。
いずれにせよ大事なのはきちんと書面でお礼をお伝えするということです。
お歳暮 お礼状 はがき 書き方よりも時期(タイミング)を重視して
年の瀬に頂いたお歳暮へのお礼状について、出すべき形とタイミングを紹介させていただきました。
何よりも大事なのは、タイミングです。
早すぎず、遅すぎず、相手にこちらの感謝の心が伝わるようにお送りしましょう。
タイミングよく適切な文面で届けば、簡潔なものであっても、こちらの気配りも伝わります。
それでこそ、お互いに気持ちよくお歳暮の礼儀が完了するというものです。
めんどくさがるのではなくて、日本独特のお歳暮という文化を徹底的に楽しんでみましょう。