初観音 浅草寺 亡者送りの儀式 松明を掲げた白塗りの鬼が駆け巡る!

初観音という言葉をご存じでしょうか?

毎月、18日は観音様の縁日の日で、この日に観音様をお参りするとご利益が大きいとされます。

 

1月18日はその年の初めの観音の日であることから、初観音と呼ばれますが、

その日の浅草寺の夜が、大迫力なのです!

 

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初観音 浅草寺の1月18日のお参りは初観音、温座秘法陀羅尼会の亡者送りの日です

 

観音様というのは阿弥陀如来様の両わきに坐する二体の仏様です。

華厳経(けごんきょう)の中にある仏教説話によれば、これは早離(そうり)と即離(そくり)という幼い兄弟が生まれ変わって仏となった姿だとされます。

 

小野浄土寺三尊

小野浄土寺三尊

 

幼くして両親と死に別れ、さらには悪い人にだまされて無人島で餓死することになった二人の兄弟。

死ぬ時に兄が悟り、弟に言い聞かせます。

自分たちはこうして苦しい運命の中で死んでいく

それならせめて、生まれ変わった時にそういう人たちを救う存在になろうじゃないか。

 

この兄の生まれ変わりが観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)であり、阿弥陀如来の左側に立ちます。

弟の生まれ変わりが勢至菩薩(せいしぼさつ)で、阿弥陀如来の右側に立ちます。

そして観音様はありとあらゆる姿にその身を変えて、衆生の救済に尽くしてくれます。

 

この観世音菩薩を祭っているのが浅草観音の浅草寺ですが、

その初観音の日の1月18日に、恐ろしい行事が行われます。

地獄への案内をする、亡者送りです。

 

その日のYoutubeをごらんください、小さな子供の泣き声とともに

 

2011年 浅草寺 温座秘法陀羅尼会 亡者送り

 

 

 

浅草観音の初観音の午後6時、白い鬼が跋扈する温座秘法陀羅尼会(おんざひほうだらにえ)

 

浅草観音の初観音の日、上に紹介した動画のような行事が行われます。

これは正月12日から七日間勤修される温座秘法陀羅尼会(おんざひほうだらにえ)のクライマックスです。

 

温座秘法陀羅尼会というのは、天下泰平・万民豊楽を祈願するありがたい法会です。

浅草観音の正月には非常に重要な儀式です。

七日間昼夜わかたず続けられるこの法会では、十四人の僧が交代で読経を行い、

一六八座の観音秘法を勤修して一月十八日の午後六時に結願作法が整います。

 

それと同時に、白塗りの顔に朱と黒の隈取りをほどこした法師が二人、それぞれ白と赤の服を着て、松明をかざして飛び出てきます。

 

荒縄で鉢巻をし縄襷を掛けたその姿は鬼のようにも見えますし、

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叫びながら走りまわるその姿は、秋田の男鹿半島のなまはげにも似て奇怪です。

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階段を駆け下りてきて香炉の周りを三周し、松明をあちこちにたたきつけて火の粉を散らします。

 

いったい何をやっているかといえば、実は、あの世に死んだ人の霊(亡者)を送っているのですね。

亡者が迷うことないように、そしてこの世との境目から鬼が現れないように、鬼に負けない恐ろしいいでたちで、松明の火で彼らをあの世へと送り届けるのです。

そりゃあ、子どもは怖いですよね、この行事。

 

 

 

初観音は京都の観音様でも恒例、でも亡者送りは浅草寺だけ

 

初観音のお参りが行われるのは浅草寺だけではありません。

代表的な観音は、東京の浅草寺以外にも、実は京都の清水寺や六波羅蜜寺、鎌倉の長谷寺など、すごく有名なところばかりです。

それぞれの地域で初観音の日には参詣の人々でにぎわいます。

 

でも、このような恐ろしい行事が行われているのは浅草寺だけです。

京都でも行われていないのにどうして浅草で?

 

そう思ったら、昔は全国にあったのに、京都では早くに廃れてしまった行事なのだそうです。

徒然草にこのように記されているそうです。

「かつては大晦日というのは亡くなった人たちの魂を祭る日であったが、京都ではそれが廃れてしまい、東国にだけそれが残っている。」

 

浅草寺の温座秘法陀羅尼会(おんざひほうだらにえ)がまさしくその魂を祭る行事であり、

同時に、その読経に集まってきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)達を救うための法要でもあるというのです。

 

白い顔に隈取りを施した二人の法師は、錫杖師(しゃくじょうし)・神供師(じんくし)と呼ばれます。

この二人は地獄の警察官のような役割の赤鬼と青鬼を表すのでしょう。

救いを求めて集まってきた亡者・魑魅魍魎を再びあの世へと返し、成仏させるための大事な役割です。

 

この初観音の日の亡者送り、わずか数分で終わってしまう行事です。

それだけに、あまり観光客などに知られていないようですが、もしもチャンスがあればぜひ、見に行っていただきたい。

昔の日本の正月の考え方を今に伝えてくれている貴重な行事です。

何より、迫力がありますから。

 

浅草寺の地図

鉄道
東武スカイツリーライン:浅草駅より徒歩5分
東京メトロ銀座線:浅草駅より徒歩5分
つくばエクスプレス:浅草駅より徒歩5分
都営地下鉄浅草線:浅草駅A4出口より徒歩5分

 

ちなみに、亡者送りは午後6時からですから、午後5時過ぎには到着して場所取りをしておきたいですね。

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