インフルエンザは感染力が強いので短時間、そばにいただけでも感染しえます。
満員電車でぎゅうぎゅうづめの時に、隣にいた人マスクしてるけどが真っ赤な顔で辛そうにしていたら・・・
昨夜一緒に飲んだ友達が今朝から高熱で寝込んでると聞いたら・・・
インフルエンザの初期症状に関する覚書です。
インフルエンザの初期症状は普通の風邪と違う?頭痛やのど、発熱について
インフルエンザの初期症状が普通の風邪と違うのかと言われれば、極めて初期には違いません。
なんとなく、鼻の粘膜が痛いような感じがしたり、ちょっと咳が出たりします。
人によっては鼻水がツーと出て、あれ?もう花粉症?という可能性もあります。
このように個人差はあるものの、
インフルエンザの初期症状として特徴的なのは、症状の進行が速いということです。
一般的な風邪症状を起こすアデノウイルスやライノウイルス。
それらのウイルス粒子増幅スピードに比べれば、インフルエンザの方がはるかに速い。
だから、一気に全身症状にうつりやすいです。
このため、
「なんだか鼻の奥が痛い、のどがイガイガする。」
「なんか倦怠感があってちょっと頭痛がするかな。」
「あれ、なんか咳が出るよ?」
という症状に気がついてから、
数時間から半日程度で、
「うあw、ぞくぞくする、なんか熱っぽくなってきた。」
「ああ、いきなり熱が上がってきたみたいでボーっとする。」
などの発熱につながる症状が出た場合、
インフルエンザである可能性は高まります。
普通の風邪だと症状が出てから発熱に至るまで、24時間から48時間かかったりします。
もちろん、普通の風邪でも進行が速い場合がありますし、
インフルエンザに感染しても熱が上がらない人もいます。
ですが、インフルエンザの場合は「発熱」にいたるまでの時間が短い人が多いです。
のどの痛みに気づいてから半日以内に熱が上がり始めたら、可能性が高いと思いましょう。
インフルエンザの初期症状 すぐに病院で検査をした方がいいの?
風邪は早めに対処する方がいい、という風に風邪薬の宣伝でよく言われますよね。
インフルエンザはどうなのでしょうか?
インフルエンザに感染した細胞からのインフルエンザウイルスの放出を抑えるお薬であるタミフル
症状発現後に48時間以内に飲まないと意味がないとされます。
これはインフルエンザウイルスの産生のピークが平均すると症状が出てから48時間ぐらいにあるからです。
それを過ぎていると、身体はすでに回復期に向かっているので、飲んでも効果は期待できません。
そういう意味では、インフルエンザも症状が出てから早めに診断できる方が安心です。
タミフルやリレンザを処方してもらえますからね。
でも、症状が出て12時間程度までは、感染しているのが診断できないことがあります。
鼻粘膜である程度のウイルス量が増えていないと、検査で判定できないのです。
できればのどや鼻水の症状が出てすぐではなくて、熱が出た直後から数時間後ぐらいに行く方がよいです。
でも、例外的に、家族がすでにインフルエンザの診断を受けていた場合、
家族がかかった病院でその旨を告げれば、
たとえ検査が陰性でも症状から医者がインフルエンザと診断してくれる場合があります。
しかも検査をしないで、症状だけからインフルエンザだと診断してくれる場合もあります。
それらの場合には治療法としてタミフルなどの処方を保険診療で受けることができます。
インフルエンザの初期症状で関節痛や腰痛と悪寒に高熱があれば確定的
家族がインフルエンザだと診断されていれば、
軽い初期症状でも、家族がかかった病院を受診すると、タミフルを処方してくれる可能性があると上に書きました。
では、思い当たる感染源が家族ではない場合はどうでしょうか?
インフルエンザだという友人と会った、あるいは会って話をした直後にその友人が発症した場合。
満員電車の中で非常に具合の悪そうな人と隣り合わせになった、咳込み、熱がありそうで辛そうだった。
これらの場合も、もちろんインフルエンザに感染する可能性は高いです。
でも、「その情報+のどの痛みや微熱程度の症状」、
さらに「迅速検査では陰性」の場合には、
インフルエンザの可能性があると診断してもらえない場合があります。
それを考えると、発熱まで待ってから受診するのがお勧めです、
関節痛まであるのであれば完璧です。
せっかく受診したのに普通の風邪薬を処方されて帰ってきて、
その日の夜から高熱と関節痛で苦しい思いをするのはなんか悔しいですからね。
と、こう書くと、本当はその症状がないのに
関節痛がある、悪寒がしてぞくぞくするなどと告げて
タミフルを処方してもらおうと思う人がいるかもしれませんけど、そういうことはやめてくださいね。
インフルエンザの初期症状が出てなくてもタミフルは予防でもらえる
さて、インフルエンザの初期症状がごく軽いか、出ていなくても
感染している可能性が高いと思う場合(家族に発症者がいる)、タミフルを処方してもらうことは可能です。
タミフルの予防投与という方法です。
ただしこの場合は保険診療ではなくて自由診療(自費)になります。
診察代や処方代など、すべての項目が自費になります。
休日の夜間などに受診してタミフルの予防投与を希望する場合、1万5千円程度は請求されます。
平日の診療時間中でも初診であれば7~8000円は覚悟してください。
(タミフルの予防投与での薬価自体はおよそ6000円弱ですが。)
本来、医療費とはそのぐらいに高額のものです。
国や自治体や保険組合が負担してくれているので、
一般の人は3割以下の負担で済んでいますし、就学前の児童は無料だったりもします。
高齢化が進み、それを支え切れなくなっているのが今の日本ですから、
症状のない人の予防投与がすべて自費になるのは仕方ないかなと思います。
財布と相談の上で受診されてくださいね。
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